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物流業界から40代で転職するなら?倉庫10年・国際物流15年の本音と、経験が活きる転職先

たかろーのアイコン書いた人:たかろー(物流ひと筋25年・40代後半の会社員)。倉庫で10年、国際物流(フォワーディング)で15年、アジアを行き来してきました。

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台風で船が止まっているのに、荷主から真顔で「今日中に届かない?」と聞かれる。そのたびに「自分はフォワーダーであって、海の神(ポセイドン)ではない」と天を仰いできました。

倉庫の現場で10年、国際物流(フォワーディング)で15年。気づけば物流の世界に25年います。40代も後半になって、「この先20年も、太平洋の波の高さに一喜一憂し続けるのか?」と考えるようになりました。この記事では、物流業界にどっぷりいる私が、業界の本音、外でも通用するスキル、40代が狙うべき転職先を正直にまとめます。

この記事の結論

  • 物流の経験は、荷主側(メーカー・商社)のSCM・物流企画でいちばん武器になる
  • 狙うなら同業他社への横滑りより、荷主企業・海外展開中のメーカー・物流DXの会社
  • 転職サイトは自動マッチングに頼らず、スカウトを自分で見極めて拾うのがコツ

物流業界の「ここがしんどい」(25年いた本音)

まずは、業界にいる人なら「分かる…」となるはずの、しんどいところから。

「減点方式」の極致

1,000コンテナを無事に届けても、誰も褒めてくれません。でも、カートンが1個凹んだだけで、長文の始末書コース。届いて当たり前、何かあれば全部こちらの責任。これが物流の日常です。

理不尽なトラブル対応

冒頭のとおり、天候や港の混雑など、どうにもならないことでも「なんとかして」と言われます。自分ではコントロールできないことで、毎日頭を下げる仕事です。

海外拠点との時差・文化の壁

金曜の夕方、「大至急(Urgent)!」と送った案件に元気な返事が来た直後、相手は連休に突入して音信不通。あの絶望は、海外とやりとりしている人なら一度は味わっているはずです。

年収の頭打ちと閉塞感

そして一番重いのがこれ。業界の構造として利益率が低く、年収もどこかで頭打ちになりがちです。がんばっても先が見えてしまう。40代になると、この閉塞感がじわじわ効いてきます。

物流の経験は、外でも通用する

しんどいことばかり書きましたが、裏を返せば、この理不尽を倉庫と国際物流の両方でさばいてきた経験は、外に出ると武器になります。私が「これは通用する」と思うのは、次の3つです。

  • 荷主側に刺さるSCM・貿易管理の実務:理不尽な荷主対応をさばいてきた経験は、荷主側に行けば「物流現場のリアルと痛みが分かるSCM担当」として、そのまま武器になる
  • 海外現場の泥臭いトラブル解決力:海外拠点の立ち上げや現地スタッフとのやりとりなど、机上の空論ではなく「現場を動かして期日に間に合わせる突破力」
  • 現場とITをつなぐ翻訳力:倉庫やオペレーションの泥臭い業務を分かったうえで、システム導入やDXの話についていける

どれも、物流の中にいると「当たり前」すぎて、自分では価値に気づきにくいものです。

40代の物流経験者が狙うべき転職先

では、どこを狙うか。私の考えはこうです。

転職先活きる経験たかろーの見方
荷主企業のSCM・物流企画荷主対応、貿易実務、現場の痛みが分かること本命。「される側」から「する側」へ回れる
海外展開を進めるメーカー海外拠点の立ち上げ、現地とのやりとり海外の泥臭い経験がそのまま評価されやすい
物流DXの会社(業務を知る人材として)現場の業務プロセスの理解ITの専門家でなくても、現場を知る人が求められる
同業他社(フォワーダー→フォワーダー)ほぼすべて即戦力にはなれるが、業界の構造(利益率・年収の頭打ち)はそのまま

同業への横滑りは一番ラクですが、しんどさの根っこが業界の構造にあるなら、場所を変えても同じことになりがちです。経験を「売る側」から「使う側」に持っていくのが、40代の物流経験者の勝ち筋だと思っています。

転職サイトに登録して分かった現実

AIスカウトの洗礼

倉庫10年・国際物流15年の経験とマネジメント経験を登録した翌日。自動マッチングから元気に届いたのは、「要フォークリフト免許!夜勤倉庫仕分けスタッフ大募集(時給1,300円)」でした。

「AIよ、俺の何を見た?」と画面にツッコミを入れました。「物流」というキーワードだけで機械的に選ばれると、こうなります。

スカウトは自分で見極めて拾う

自動で届くものを待っているだけでは、経験に見合う話にはなかなか出会えません。届いたスカウトの中から、次のようなものを自分で見極めて拾い上げるのが大事です。

同業他社からのスカウトは数が多くても、上の表のとおり、それで何が変わるのかは冷静に考えたほうがいいです。

40代の動き方:まず市場価値を知る

いきなり会社を辞める必要はありません。まずはスカウト型の転職サービスに経歴を登録して、どんな会社から声がかかるかを見る。それだけで、自分の経験が外でどう評価されるかが分かります。

そのとき、レジュメには「物流」の一言で終わらせず、荷主対応、貿易実務、海外拠点の立ち上げ、現場改善など、やってきたことを具体的に書いておくのがおすすめです。ざっくり書くと、私のように夜勤の仕分けスタッフを勧められます。

スカウト型とエージェント型の使い分けは40代の転職はスカウト型とエージェント型どっち?に、年収アップを狙うハイクラス向けエージェントの比較はLHHとランスタッドどっちがいい?にまとめています。

まとめ

物流業界は、減点方式で、理不尽で、年収も頭打ちになりがち。でも、その理不尽を何十年もさばいてきた経験は、荷主側や海外展開中のメーカー、物流DXの会社に行けば、立派な武器になります。

「この先20年も波の高さに一喜一憂するのか」と思ったら、まずは自分の経験に外でいくらの値札がつくのか、確かめてみてください。私もいま、まさにそれをやっているところです。